プログラミングを扱う通信講座
プログラミングを扱っている通信講座はいくつもありますが、誰もが名前を知っている所でいうと、『Z会』『スマイルゼミ』『進研ゼミ』の大手3社があります。
大手3社を推す理由は、ユーザー数が多いため改良の素となるユーザーの声が企業に届きやすくなっているからです。
より長くより多くのユーザーに使われ、企業にノウハウが蓄積されている教材の方が、分かりやすく使いやすい教材に育っていくのです。
「みんなやってるから」は意外と理にかなっているので、選ぶ目安の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。
※2024年10月時点での情報です。
各社の特徴
Z会
Z会プログラミングはじめてみる講座
推奨学年:年長~小学3年生
入門中の入門です。
楽しく、まるでゲームをやっているように学ぶことができます。
こちらは全3回/3か月の短期講座になっていますので、長期継続する講座ではありません。
プログラミング学習のための足掛かりになるかと思います。
Scratchを扱うので、今後のステップアップにも活かせます。
各自、パソコンまたはタブレットの用意が必要となります。
スマートフォンでは受講できません。
Z会プログラミングみらい講座 with KOOV®
推奨学年:小学1年生~
本格的にプログラミングを学びたいなら、これが一番おすすめです。
こちらは長期継続の講座となっています。
「スタンダード1」というプランから始められて、受講が終わると「スタンダード2」「スタンダード3」と順番に受けることができます。
■スタンダード1
推奨学年:小学1年生~小学4年生
全12回/1年間
■スタンダード2
推奨学年:小学2年生~小学5年生
全12回/1年間
■スタンダード3
推奨学年:小学3年生~小学6年生
全12回/1年間
Z会プログラミングみらい講座 with KOOV®は、デジタルでの配信だけではなく、テキストの学習も含まれています。
それが、Z会のプログラミングコースを受講する最大のメリットでもあります。
テキスト学習が入ることにより、他の教科を伸ばすこともできます。
国語、算数、理科、社会、英語に関する問題も含まれていて、自然とプログラミング以外の能力も習得できます。
教材としては素晴らしいものだと私は思います。
このコースには、デメリットがひとつあります。
受講料の他に、KOOV®アドバンスキットという商品を購入しなければなりません。
これは、ブロックのようなものを組み立ててロボットを作るためのキットです。
ただこのキットは、Z会に入会せずに購入すると、メーカー希望小売価格は64,800円です(2024年10月時点)。
スタンダード1のコースを受講した場合は、メーカー希望小売価格よりお得に購入することができます。
Z会プログラミング講座/資料請求はこちら※以前は『Z会プログラミング講座 みらい with ソニー・グローバルエデュケーション』という名称でしたが、名前が変わって『プログラミングみらい講座 with KOOV®』になったみたいです。
なお、『Z会プログラミング講座 with LEGO(R) Education』『Z会プログラミング講座 with Scratch』コースは、廃止されました。
スマイルゼミ
スマイルゼミ 小学生向け通信教育
スマイルゼミの特徴は、プログラミングに特化している教材ではなく、他の教科がメインとなっていてプログラミング学習“もできる”ことにあります。
普段の学校の勉強が一番大事、でもプログラミングも少しやってみたいというなら、スマイルゼミがおすすめです。
プログラミング講座は、年3回(春・夏・冬)に配信されます。
プログラミングをメインにしようと思っている方には、物足りなさを感じるかもしれません。
こちらは専用タブレットが必要になりますので、パソコンやiPadなどのタブレットでは利用できません。
専用タブレットは税込 10,978円(2024年10月時点)です。
これからプログラミングに力を入れていきたい、Scratchをやってみたいと思っている方は、パソコンやタブレット等が使えた方がいいので、専用タブレットを購入するのはもったいないかなと思います。
逆に、学校の勉強に力を入れたい、プログラミングは少しだけやってみたいぐらいなら、スマイルゼミはおすすめです。
この専用タブレットは、Androidタブレットのように自由にアプリをインストールすることはできません。
ですが、あんしんインターネットという機能があり、フィルタリング制限付きでインターネットを利用することができます。
機器の設定が得意でない保護者でも、安心して子供に使わせることができます。
進研ゼミ
プログラミング講座(有料オプション)
進研ゼミのプログラミング講座は、進研ゼミ小学講座の有料オプションとなります。
進研ゼミ小学講座を受講している人のみが、オプションとして受講できるコースとなっています。
内容としては、Scratchを使うので発展しやすそうです。
チャレンジタッチを受講している人は専用タブレットでもできますし、手持ちのパソコンでもできます。
さすがの進研ゼミ、子供にとって認識しやすいカラーや文字の大きさです。
やっていることは他と同じでも、難易度が低いんじゃないかと錯覚するぐらい分かりやすくワンステップずつ進みます。
こちらもスマイルゼミと同じで学校の学習がメインとなるため、プログラミングだけを目的に受講するのではなく、学習と併用してという形になります。
スマイルゼミとの違いは、プログラミング講座が有料オプションとなり、配信が毎月1回となります。
配信回数が多いため、満足感はあります。
まとめ
■Z会プログラミングはじめてみる講座
- 3回(3か月)の短期間受講
- この講座だけを受講できる
- パソコンまたはタブレットを自分で用意する
■Z会プログラミングみらい講座 with KOOV®
- 12回(1年)× 3コース の長期間受講
- 受講料の他にロボットの購入が必要
- パソコンまたはタブレットを自分で用意する
- テキスト教材があり、他の教科の学習にもつながる
■スマイルゼミ 小学生向け通信教育
- 教科の講座に付属するオマケのような扱い
- 専用タブレットの購入が必要
- 年間3回の不定期配信
■進研ゼミ プログラミング講座
- 教科の講座を受ける必要がある
- 有料オプションにて受講できる
- パソコンまたはタブレットを自分で用意する
- チャレンジタッチコースを受講していれば、専用タブレットでも可
- 毎月1回の配信