適正で選ぶ、小学生向けプログラミング検定

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適正別、プログラミング検定の選び方

子供でも受けることができるプログラミングの検定試験。

いくつか種類があるのですが、どれを受けていいのか分からない……。
という方のために、適正別にまとめてみました。

手を動かして組み立てるのが好きな子

LEGO遊びが好きな子や、ロボットに興味がある子におすすめなのが、ロボット検定 For WeDo 2.0(3級)です。

こちらの検定は レゴ WeDo2.0 の基本セットを使用して試験を行います。
自分が持っているLEGO を持参した上での試験となりますので、すでに持っていて使い慣れている子におすすめの試験です。

実技の他に筆記もあります。
過去問は公式サイトより200円から購入できます。

QUREO派の子

もし今勉強している環境がQUREOであれば、キッズプログラミング検定がおすすめです。

子供向けの検定試験で使用される環境にはScratchが多いのですが、QUREOを学習しているという方はこちらの検定がスムーズにできるかと思います。

Scratch派の子

先程紹介したQUREOと同じ試験がScratchを使っても受けることができます。
キッズプログラミング検定

また、プログラミング能力検定も似たような内容です。

キッズプログラミング検定は1~10級までと細かく分かれています。

プログラミング能力検定の方は、Scratchを扱うのはレベル1~4までです。
(レベル5~6は難易度の高いテキストプログラミングです)

およその目安ですが、2つの検定の対比表を書き出してみました。

キッズプログラミング能力検定プログラミング能力検定
9~10級レベル1
4~8級レベル2
3~4級レベル3
1~2級レベル4
キッズプログラミング能力検定とプログラミング能力検定のレベル対応表

キッズプログラミング検定は受験会場が東京か大阪の2箇所しかありません。
プログラミング能力検定は全国1620箇所の会場がありますので、会場までのアクセスも考慮に入れると良いでしょう。

知識の確認もしたい

日商プログラミング検定(ENTRY)では、プログラミング能力の他に知識として理解できているかの問題もあります。
ネットリテラシー(インターネットを適切に使いこなす能力)の問題も出題され、現代社会に必要な学習も同時に必要となってきます。

昔ながらのザ・試験という感じで、他の検定試験と比べると真面目な試験の印象です。
その分、少々小難しい問題が出題される印象です。

自由な発想ができる子

他の試験と違って発想力が重要になってくるのが、ジュニア・プログラミング検定 Scratch部門(4級_Entry)です。
学習したことをテスト用紙に記入するといった従来の試験方式ではなく、課題のプログラムを実際に作って動かす、さらにそこに自分なりのアレンジを作ってオリジナルのプログラムにするという試験です。

ですから、「好きなように作って」と言われて何を作るか考えつかない子にはおすすめできません。
自分で想像力を働かせ、+αできる能力が必要です。

また、短時間でプログラムを作り上げる必要があります。
普段から多くのプログラムを作って慣れておく必要があります。

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検定試験別の詳細

各検定の中でレベルが一番低い級について調べました。
詳細や他の級については各サイトでご確認ください。

※2023年に調べたものなので、変更がある場合もあります。
受験する際は必ず公式サイトでご確認ください。

記事中では以下の5つの検定をご紹介します。
(リンクをクリックでジャンプ)

日商プログラミング検定(ENTRY)

リンク先:日商プログラミング検定(ENTRY)

受験資格:誰でも
受験料:3,300円(税込)
言語:Scratch
試験方法:インターネットを介して試験の実施、採点、合否判定を行うネット試験
出題形式:択一知識問題
試験時間:30分
合格基準:知識科目 70点以上
試験範囲・学習項目:

  1. 変数
  2. 条件分岐
  3. 繰り返し
  4. 配列
  5. ブロックの定義
  6. 並列処理
  7. メッセージング
  8. クロ一ン
  9. ペン機能(コンピュータグラフィックス)
  10. サウンド機能
  11. 開発環境(IDE)の使い方
  12. ネットリテラシー、モラル

試験のサンプル問題を確認したところ、純粋なプログラミング問題やインターネット知識の他に、Scratchの開発環境に特化した問題が多くありました。

上の試験範囲の中でいうと12番のところです。
例えば、命令を表すパーツのことを何と呼ぶか(答え:ブロック)など。

大人向けのプログラミング検定ではなかなか聞かない問題です。
Scratchは感覚で操作できる言語ですが、この資格試験ではきちんと名称を覚えておかないといけないようです。

ネットリテラシーも出題範囲なので事前勉強は必要ですが、実生活でも役に立つ勉強だと思います。

ジュニア・プログラミング検定 Scratch部門(4級_Entry)

リンク先:ジュニア・プログラミング検定 Scratch部門(4級_Entry)

認定基準:入門レベルの特定の条件や筋道を用いた論理的思考ができる。また、条件分岐や繰り返しなどのスクリプトを使って、一つまたは二つのスプライトを連動させたScratchプロジェクトを作成することができる。
受験資格:誰でも
合格基準:得点率60%以上
対応言語:Scratch2.0、Scratch3.0
試験時間:30分
受験料:2,400円(税込)
出題形式:Scratchを用いて、問題文であたえられた条件を満たしたプログラム作成を行う
出題例:おいかけっこゲームをつくろう

知識を問う問題ではなく、実際にプログラミングを作る問題が出ます。
また、指定のプログラムを完成させた後で独自の発想を加えたアレンジ力と、そのアレンジを説明する解説力も必要となります。
より実践に近い形の試験です。

サイバーエージェント キッズプログラミング検定

リンク先:サイバーエージェント キッズプログラミング検定

受験資格:小学生であること(生年月日が2007年4月2日 ~ 2013年4月1日の方)
合格基準:正答率70%以上
試験時間:60分
検定料金:3,000円(税別)
級位:10級~1級
検定種別:
Scratch
QUREO
テキストプログラミング(検定実施は2020年春以降を予定)

プログラムの完成形の動画を見て、その動画と同じ動作をするためにどうやってプログラミングするのかを考える問題です。
選択問題と自分で作る問題の2種類が出題されます。

プログラミング能力検定(レベル1)

リンク先:プログラミング能力検定(レベル1)

受験料:2,100円
出題タイプ:ビジュアルプログラミング
出題範囲:順次処理、条件分岐、繰り返し、並列処理、角度
合格ライン:60%
試験時間:40分

プログラムの完成形の動画を見て、その動画と同じ動作をするためにどうやってプログラミングするのかを考える問題です。
選択問題と自分で作る問題の2種類が出題されます。

ロボット検定 For WeDo 2.0(3級)

リンク先:ロボット検定 For WeDo 2.0(3級)

受験資格:小学1年生以上。受験会場に「レゴ® WeDo2.0」を持参できる方。
出題内容:
1.筆記(知識・プログラミング)
2.実技(組立て)
受検料:2,800円(税抜)
合格基準:100 点満点中70 点以上
試験時間:40分

レゴ® WeDo2.0 を持参したうえでの受験となります。
筆記と実技の両方がありますので、勉強が必要になってきます。