選択して進む絵本『コんガらガっち どっちにすすむ?の本』
コんガらガっちは3歳ぐらいの小さな子供向け絵本ですが、実はプログラミングの基本がいくつか使われています。
指示に従って進んだり、戻ったり、分岐したり。
すごろくのような動きをします。
主人公の いぐら が道を歩いていると分かれ道があります。
どちらの道にしようかな……。
それは読者が選びます。
選んだ道によって、ストーリーが変わります。
昔、答えを選択して指示通りにページをめくって進んでいく「ゲームブック」という本があったのですが、それの簡易版のような絵本です。
コレを選んだから、結果がコウなった。
というプログラミングの基礎を知らず知らずのうちに学んでいる、そんな絵本です。
コんガらガっち シリーズ
絵本は全6種類
- コんガらガっち どっちにすすむ?の本
- コんガらガっち あっちこっちすすめ!の本
- コんガらガっち おそるおそるすすめ!の本
- コんガらガっち ぬきあしさしあし すすめ!の本
- コんガらガっち どしんどしん ちょこちょこ すすめ!の本
- コんガらガっち なにになって すすむ?の本
ビンゴカードが付いている、おでかけビンゴの本が全2種類
- コんガらガっち でんしゃで おでかけビンゴの本
- コんガらガっち どうぶつえんで おでかけビンゴの本
プログラムすごろく『アベベのぼうけん』
『アベベのぼうけん』は子供が興味をそそるような面白いすごろく絵本です。
★おどろきの上巻
★かんどうの下巻
絵本の内容
絵本らしく物語仕立てとなっています。
冒険と名が付いているとおり、主人公のアベベが立派な王になるために冒険する物語です。
親の私は開始数ページでアベベのお父さん(王)が亡くなってしまうということにショックを受けましたが、娘はそこに触れることはありませんでした。
物語パートとすごろくパートが交互に入り、RPGのようなテレビゲームを本で表現している気持ちになりました。
大人が見ても楽しかったです。
プログラムすごろく
すごろくのパートでは、自分の指をコマに見立て、マスを進めて遊びます。
指の代わりに人形などのコマを置いて遊んでもいいです。
おもちゃのすごろく遊びと違い、進むマスは命令に従います。
例えば最初の命令には「目の前に置いてあるリンゴを持って、その数だけ進め」と書かれています。
命令通りリンゴの数だけ進みます。
次の命令には「目の前にいる子にリンゴを1つあげて、今手に持っている数だけ戻れ」と書かれています。
最初に持っていたリンゴの数を覚えておかなければなりません。
こうやって、覚えたり考えたりしながら1文ずつ命令を実行していきます。
これはプログラミングを実行するときととても良く似ています。
まだプログラミングをやったことがない子供でも、楽しみながらプログラミング的思考を育てることができます。
絵本の紹介
アベベのぼうけんは、上下巻の2冊に分かれています。
下巻の方が難易度が少し上がります。
小学1年生の娘では、上巻は一人で読みましたが、下巻は私がアシストしながら読みました。
上巻の方は「ぼくたちの冒険はまだまだ続くEND」となっていますので、少し難しくても物語完結まで読むことをお勧めします。
物語の目的は、アベベが立派な王になるためですから。
中身は、ひらがなとカタカナ、そして漢字も使われています。
漢字にはふりがなが振られていますので、安心してください。
パッと見た感じ、「出す」「数」「今日」「子ども」「図」「話」「元気」「海」「手紙」「弟」が漢字で書かれていて、「おしろ」「たび」「たすけよう」「かつ」「まける」「ゆび」がひらがなで書かれていました。
ふりがながあるため幼児にも読めますが、使用している漢字から推測すると、小学校低学年を対象にしているのではないかと考えられます。
下巻は少し複雑になっているため、正しく読むには親の補助が必要だと感じました。
もちろん簡単に読めちゃう子もいるでしょうが、デジタルのゲームと違って「合ってるか確認する」作業があったほうがいいような気がします。
その点はアナログの欠点でもありますが、読み聞かせの一環だと思って親子で読んでみると良いと思います。
ユーフラテス
2つの絵本の作者(グループ)「ユーフラテス」は、ピタゴラスイッチ、テキシコ―、考えるカラスなど、子供が楽しく考えることを手助けするようなものをたくさん作っています。
ときには大人にも答えが分からないような難しい問題が出題されたりもします。
大人でもワクワクするようなものが多いです。
「ユーフラテス」で作者検索するとワクワクするものが広がっているのでオススメです。