ルビィのぼうけん
プログラミング的思考が学べる絵本「ルビィのぼうけん」を読んだので、レビューしたいと思います。
ルビィのぼうけん
こんにちは!プログラミング
ルビィのぼうけんとは
ルビィのぼうけんシリーズはプログラミングの絵本で、4巻まであるシリーズの第1弾がこの「こんにちは!プログラミング」です。
前半は物語になっていて、後半には問題が載っています。
物語の内容は、主人公の女の子ルビィが隠された宝石を探しに行き、その中でプログラミング的思考を使って問題を解決していく話です。
出版会社の翔泳社によると、5歳ぐらいからの子どもにおすすめだそうです。
ルビィのぼうけん(前半物語)を読んだ感想
この本は、子供に読み聞かせました。
私が読んだ感想は、「5歳児には難しい!!」です。
漢字には全てルビがふってあり、文字として読む分には難しくありません。
また、「主人公が冒険へ行った」「宝石を集めながら進んだ」「家に帰ってきた」という『物語としての読書』は難しくありません。
ですが、『プログラミング本』として読むのであれば、これは解説しながら読む必要があると感じました。
国語の教科書のように物語を読むのではなく、理科の教科書のように1文ずつ解説してあげたいと思いました。
例えば次のような描写があります。
はっきりしない命令を言われると、ときどきこまったことになります。 パパに「学校に行くからお洋服を着なさい」と言われたなら、ルビィはワンピースを着て、くつをはきます。 でも、その下には、水玉もようのパジャマを着たまま! だって、パパは「まずパジャマをぬぎなさい」なんて言わなかったじゃない。
これって、小学生ぐらいのプチ反抗期になると、「だって服を脱げなんて一言も言ってないじゃない!」なんて屁理屈みたいに言うやつですよね。
我が子にはまだそこまで理解できず、「わはは」で終わってしまう描写です。
でも、これだけでもプログラミングの考え方が詰まっています。
そう考えると、屁理屈をこねる子供って、プログラミング的思考を持っている子供と言えるかもしれませんね。
ルビィのぼうけん(後半・問題)を読んだ感想
後半の問題は更に難しくて、まだ算数で「ねこが2ひきいました、あとから3びききました。あわせてなんびきですか?」程度の問題しか解いたことがない小学一年生には、一人で取り組むのは絶対に無理です。
ですので、こちらも親である私が1つ1つサポートしながら考えていかなければなりません。
文字が多くて難しそうに見えますが、ゆっくり時間をかければ解けます。
焦らず少しずつ進めていくと良いと思います。
まとめ
この本はプログラミングの本ではなく、考え方の本です。
これを読んでもプログラミングができるようになったりしません。
ですが、考える力が身につくような気がします。
これを5歳児にっていうと、相当頭のいい子か、相当親の教え方が上手じゃないと、ただの冒険の物語になってしまいます。
それでも充分なんですけどね。
私としては、一度 Viscuit(ビスケット)でも Scratch(スクラッチ)でもなんでもいいので、一度プログラミングに触れてから読んだ方が理解が深まるのかなと思います。
この物語の主人公と同じ名前の Ruby(ルビー)というプログラム言語があるのですが、そちらは小さな子供には難しすぎるので見なかったことにしましょう(笑)