STEM教育・STEAM教育
たまに聞く単語だけど、さっぱり分からない。
ということで、調べてみました。
参考:
文部科学省>STEAM教育等の各教科等横断的な学習の推進
STEM教育とは
略語
STEM(ステム)教育は、下記4つの言葉の頭文字を取った言葉です。
- 科学(Science)
- 技術(Technology)
- 工学(Engineering)
- 数学(Mathematics)
うーん、なんだか理系っぽい単語だぞ。
この4つの項目を結び付けて、総合的に勉強しようというのがSTEM教育です。
STEM教育の目的
複合的なアプローチ
STEM教育は異なる専門分野を統合し、相互に関連する科目を含んでいます。
これにより、学生は幅広い知識を身につけ、複合的な問題に対処する能力を養います。
実践的な学び
STEM教育は理論だけでなく、実際のプロジェクトや実験などを通じて実践的な経験を提供します。
これにより、学生は理論を実際の状況に応用する能力を養います。
問題解決能力の育成
STEM教育は学生に対して問題を発見し、分析し、解決するスキルを養うことを重視しています。
実践的なプロジェクトを通じて、学生は現実の課題に対処する力を身につけます。
コミュニケーション
STEM教育は、学生が協力してプロジェクトに取り組むことを奨励します。
チームワークとコミュニケーションのスキルも重要視されています。
将来の職業に備える
STEM教育は、将来の科学技術や工学に関する職業に向けて学生を準備することを目的としています。
総じて、STEM教育は将来の技術的な進展や社会の課題に対処できるようにするために、学生に幅広い能力や知識を提供することを目指しています。
STEM教育の具体例
分かりやすいのは、プログラミングを用いたロボット製作です。
科学(Science)
ロボットの動きやセンサーの原理について学びます。
技術(Technology)
プログラミング言語を使用してロボットの動作をプログラムし、センサー技術を活用します。
工学(Engineering)
ロボットの設計や機械工学的な側面に焦点を当て、問題解決に取り組みます。
数学(Mathematics)
ロボットの動作制御や軌道計算に数学が関与します。
このようにして複合的に学習するのがSTEM教育です。
STEAM教育とは
略語
STEM(ステム)教育にプラスして、芸術(Arts)が含まれたものが「STEAM(スティーム)教育」です。
STEAM教育の目的
STEAM教育の目的はSTEMの目標に加えて、学生に創造的な思考、表現力、デザイン思考を養うことです。
STEAM教育では、美術や音楽、デザインなどの芸術的な要素がプロジェクトや学習活動に組み込まれます。
STEAM教育の具体例
STEM教育ではプログラミングを用いてロボットを作りましたが、例えばその外観にこだわったり、楽器を演奏するロボットを作ったり、作曲をしてみたり、工作してみたり……。
ザ・理系なSTEM教育に、芸術要素を足したものがSTEAM教育となります。
STEAM教育の課題
STEAM教育にはいくつかの課題が存在します。以下に、一般的なSTEAM教育の課題を挙げてみます:
設備の不足
STEAM教育は実践的な作業を重視していますが、そのためには十分な設備が必要です。
学校や教育機関が必要な機器や材料が用意できない場合、実施が難しくなります。
教師の不足
STEAM教育は今までの教育方法とは異なるため、教師が新しい教育手法や技術に適応するための訓練が必要です。
しかし、忙しい教員がそれを習得するのは難しく、リソース不足が課題となっています。
評価の難しさ
STEAM教育の成果を今までの評価方法で測定するのは難しい場合があります。
創造的な思考や問題解決能力を適切に評価する手段や基準の確立が求められています。
総合的な教育の実現
STEAM教育は総合的な教育を採用していますが、学校のカリキュラムが分野ごとに区切られていることが多いため、統合が難しいという課題があります。
小学校なら班活動や係活動が多いし、学活の時間でなんとかできるかもしれないけど、中学生→高校生と学年が上がっていくにつれてなかなか難しそうな教育方針ですね。
受験勉強を控えている学生に、そんな教育ができるのかっていう疑問があります。
それでも、文部科学省が推進するのならやらざるを得なくなるし、現場の教師って大変そうだなと思います。