可読性高め、日本語プログラミング言語

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日本語プログラミング言語とは

通常、大人が仕事で使うプログラミングは半角英数字で入力します。

例:

printf(“Hello”);
⇒画面に「Hello」と表示される

これだと覚えるのが大変ということで、日本語で入力できるプログラミングを考えた人がいます。

例:

「こんにちは」と言う。
⇒画面に「こんにちは」と表示される

やっていることはほぼ同じです。
コンピュータに命令を送ると、それに応えてくれます。
命令を英数字で書くか日本語で書くかの違いです。

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日本語プログラミング言語のメリット・デメリット

メリット

メリットは、日本語で書かれているので比較的見やすいことです。
ゲームやアプリなどのモノづくりのための言語ではなく、学習のための言語として使われています。
完成形よりも途中経過を重視している言語です。

デメリット

デメリットは、遅いことです。
機械の中では、半角英数字は1バイト、日本語は2バイトとして扱います。

それを機械が理解できるように翻訳します。
0か1の組み合わせ、2進数です。

1バイト文字は2進数が8個分、2バイト文字は2進数が16個分必要になります。
プログラムを動かすときには、2倍の量を機械の言葉に変換しなくてはなりません。

最近のコンピュータは性能が良いので早く動くようにはなっていますが、それでも時間がかかるので仕事としては使いません。

また、漢字やひらがなで入力を行うと、スペースキーを押して変換したりエンターキーを押して決定しなければならないため、入力が遅くなります。
誤字にも繋がり、それがバグとなってしまうため、仕事では直接入力ができるアルファベットでタイピングします。

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「なでしこ」

「ひまわり」という日本語プログラミング言語の後継言語が「なでしこ」です。
日本語プログラミング言語の中では、知名度の高い言語です。

なでしこは今でも改良され続けているため、需要はあると言っても良いでしょう。

公式:なでしこ

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「ドリトル」

ドリトルには、小学生向けのリンクが貼ってありました。
お子さんには、なでしこよりもこちらを使うと良いかもしれません。

●小学校向け特設ページ(ドリトルではじめるプログラミング は小学校の授業用ページです)

公式:ドリトル

「ドリトル」のプログラミング例

小学生向け特設ページと書かれているページでプログラムを実行してみました。

右側がプログラムエリア、左側が実行結果です。

  1. かめさん=かめ!作る。
  2. かめさん!100 あるく。
  3. かめさん!120 ひだりまわり。
  4. かめさん!50 あるく。

一行ずつ詳しく見ていきましょう。

かめ!作る。

これは、亀のオブジェクトを新しく作るということ。
これで亀が画面に表示されます。

かめさん=かめ!作る。

これは、亀のオブジェクトに「かめさん」という名前を付けること。
名前がないと不便ですからね。

かめさん!100 あるく。

作ったかめさんは、最初は右向きなんですね。
そのまま100歩歩きます。

かめさん!120 ひだりまわり。

かめさんがその場で左に120度回転します。

かめさん!50 あるく。

回転をしたかめさんは今左上を向いています。
そのまま50歩歩きます。

1行ずつ読み解くと、意外と簡単だと思いませんか?
簡単な分できることも少ないのですが、初めてのプログラミングとしては上出来です。

例えばこんなこともできます。

亀子=かめ!作る。
亀子!(赤)色。
亀子!100 歩く。

この子の名前は亀子。
線の色を赤にしてみました。

亀蔵=かめ!作る。
亀蔵!30 (青) 外接円。

この子は亀蔵。
線の色を青に指定し、円を描いています。

このように少しずつプログラムを変えて、何が変わったのかを比較しながら作ってみると分かりやすいと思います。

もしも実行を押したときに英語のポップアップが出てきたら、プログラムに『バグ』があります。
バグというのはプログラムの間違いという意味です。

タイピングミスかもしれないし、名前を付け間違えているかもしれません。
よく見直してバグを修正し、正しいプログラムに直しましょう。