ビジュアルプログラミングとは
よくドラマや映画で「プログラマ」や「ハッカー(※)」がカタカタとキーボードで入力している場面を見かけると思います。
(※)テレビでは不正アクセスをしている犯罪者を「ハッカー」と呼んでいますが、正式には「ハッカー」は企業に雇われて自社のネットワークに穴がないかを確認する仕事のことで、犯罪者のことは「クラッカー」と呼びます。
黒い画面にアルファベットや記号がズラッと並んでいるイメージありませんか?
あのような文字ばかりのプログラミングを「テキストプログラミング」と呼びます。
テキストプログラミングのイメージ
それに対し、日本語で分かりやすく色分けされたブロックを、ドラック&ドロップで動かして実行するプログラムを「ビジュアルプログラミング」と呼びます。
ビジュアルプログラミングのイメージ
ビジュアルプログラミングのメリット
簡単にプログラムを組める
操作がとても簡単。
動かした結果も目で見て分かりやすい。
子供にとって分かりやすくて、ゲームのように楽しく操作できます。
まだ漢字が読めない子のために、日本語表記バージョンが用意されていることもあります。
エラーが少ない
テキストプログラミングでは、括弧がきちんと閉じられていなかったり、スペルが間違っていたら動きません。
下手なプログラムを組むと、フリーズしたりシステムダウンします。
しかしビジュアルプログラミングでは、そういう問題はほとんど起こりません。
自分自身で生み出したバグはあるかもしれませんが、予期せぬエラーはほぼないです。
ビジュアルプログラミングのデメリット
テキストプログラミングに苦手意識を持ってしまう
プログラミング思考を育てることだけが目的ならば、ずっとビジュアルプログラミングをしていれば良いです。
しかし、プログラマを目指して本格的にやるならば、いずれはテキストプログラミングに移行することになると思います。
その時に、テキストプログラミングが難しいと感じてしまう子もいるかもしれません。
できることが限られる
テキストプログラミングの方が自由度が高く、なんでもできます。
ビジュアルプログラミングは、できないことも多いです。
ただ、子供が扱う分にはそれでも充分な機能が備わっています。
最初はビジュアルプログラミングから
小学校低学年なら、ビジュアルプログラミングの方がおすすめです。
いきなりテキストプログラミングから始めても、タイピングがままならなければ無駄に時間がかかってしまいます。
イメージしやすいビジュアルプログラミングなら、余計なことを考えずにプログラミングに集中できます。
ビジュアルプログラミングを学びつつ、タイピングソフトを使ってタイピングの練習を平行してやるといいです。