図書の情報
題名:ぼくはくまですよ
シリーズ名:こころのかいだん
文・絵:フランク・タシュリン
訳:小宮由
発売年月:2018年12月
ISBN:978-4-477-03160-6
ページ数:A5判・上製84頁
対象年齢:中学年
税込定価:1,540円
出版社:大日本図書
完成形
作業の情報
作成時間:約4時間
作成時の学年:小学3年生/6月
読書感想文(205文字)
私は、「ぼくはくまですよ」を読みました。
くまがとうみんしていると、人間たちが工場をたてていました。
とうみんから目をさますと、工場がたっていました。
くまが、社長に「ぼくはくまですよ」と言いました。
社長が、「くまは、動物園か、サーカスにいるものなのですよ。」と言いました。
人間はくまのことを人間と思っていました。
動物は耳が上にあるのに社長は、きづかなかったところが、ふしぎだなと思いました。
評価
この本は、なぜか読み終わった直後、あらすじを説明してくれました。
ペラペラと。
これはスゴイ!
きちんとあらすじを説明できている!
期待をしていたのですが、実際に書いてみると思うようには進みませんでした。
1行書いてはダラダラして……を繰り返し、ほんの少しずつ進めるというやり方で、何とか書き上げました。
4時間もかかっていますが、ほとんどはソファに寝転がってゴロゴロしている時間です。
先生からの返信
担任が読書感想文に花丸を付けて返信をくださいました。
工場できたくまは
どうしたんだろう!
工場できたくま?
どういう意味だろう?
感想文作成までの過程
第1版_一人で書いてみた
今回は、私の手助けなく、勝手に書き始めました。
自力で書きたいという気持ちが芽生えたみたいです。
完成した文章を見ると、なんだか帯に書いてあるような導入部みたいな書き出し。
思ったこと、感じたことは何も書かれていないけど、娘は「終わった」と言っています。
さて、どうしたものか……。
私は、「ぼくはくまですよ」を読みました。
くまが、とうみんしていると、人間たちが、工場をたていました。
とうみんから、目をさますと、工場が、たっていました。
くまが、社長に、「ぼくはくまですよ」と言いました。
社長が、「くまは、動物園か、サーカスにいるものなのですよ。」と言いました。
第2版_つまりは?
工場をたてたことが2回も書いてあるけど、本人的には必要な文章らしく直す気はないそうです。
まあそれは置いておいて、あらすじがまとまっていなかったので、最後の分だけでも直してもらいます。
『つまりは、みんなが主人公のことを人間だと思っていて、誰に話しても主人公がくまだということを信じてくれなかったんだよね? そのつまりはを書いてほしいの。』
と誘導してみます。
すると、いままで「です・ます調」で書いていたのに、急な「で・ある調」。
そこはもちろん直してもらいます。
私は、「ぼくはくまですよ」を読みました。
くまが、とうみんしていると、人間たちが、工場をたていました。
とうみんから、目をさますと、工場が、たっていました。
くまが、社長に、「ぼくはくまですよ」と言いました。
社長が、「くまは、動物園か、サーカスにいるものなのですよ。」と言いました。
人間は、くまのことを人間と思っていた。
第3版_感想も書いて
今気が付いたのですが、工場をたてていましたの所は普通に誤字ですね。
あと、ちょっと読点が多いですね。
少し削りましょう。
そして最後に感想も必要です。
感想がなければ感想文にはなりません。
感想を聞いたところ「くまが可愛かった。社長と話しているときに(親指を立てながら)こういうポーズを取っていたのが可愛かった」とのこと
なんだその感想は。
もっと他にないのか。
素直な感想を書けばいいのだけど、正直がっかりです。
ストーリーに全然関係ない、その挿絵ピンポイントで可愛いと言われても……。
時間をおいてもう一度聞いても「くまが冬眠しているところの絵が可愛かった」と。
これはもう頭を抱えてしまいます。
そこで最終手段。
「可愛い」は赤ちゃんの感想だから、もうやめようね。
「ミッフィーちゃん可愛い」「アンパンマンかっこいい」だと赤ちゃんみたいでしょ?
もうお姉さんだから、もう少し別の感想を考えて。
酷い言い草ですが、遠回しに言っても察してくれないので、厳しめに言いました。
私は、「ぼくはくまですよ」を読みました。
くまが、とうみんしていると、人間たちが、工場をたていました。
とうみんから、目をさますと、工場が、たっていました。
くまが、社長に、「ぼくはくまですよ」と言いました。
社長が、「くまは、動物園か、サーカスにいるものなのですよ。」と言いました。
人間は、くまのことを人間と思っていました。
第4版_多くのルートを用意
「印象に残ったことは?」「面白かったところは?」「ドキドキしたところは?」
など、なるべく多くの質問をしてみましたが、どれも「分からない」とのこと。
その中で唯一「不思議だなと思うこと」がツボにはまったみたいで、やっと答えてくれました。
「くまの耳って頭の上にあるはずでしょ? 人間の耳は横にあるのね。それを知っていればくまって分かるはずなのに、社長は分からなかったってことは人間の耳が横にあるって知らないのかな?」
苦労を重ねてようやくまともな感想を引き出せたので、もうそのまま書き足してもらいます。
けど、「ふだんの動物」ってなんだ?
先に会話をしていたので言いたいことは分かったけど、説明が下手なので初見では絶対伝わらない……。
どうしたものか。
私は、「ぼくはくまですよ」を読みました。
くまがとうみんしていると、人間たちが工場をたてていました。
とうみんから目をさますと、工場がたっていました。
くまが、社長に「ぼくはくまですよ」と言いました。
社長が、「くまは、動物園か、サーカスにいるものなのですよ。」と言いました。
人間はくまのことを人間と思っていました。
ふだんの動物は、耳が、上にあるのに社長は、きづかなかったところが、ふしぎだなと思いました。
第5版_限界
とりあえず、意味不明の「ふだん」を外す作業です。
「普段」というのは「普通の日」「毎日」みたいな意味があるんだよ。普通の日は耳が上にあって、特別な日は耳が横に移動するってことある?
説得の結果、娘は「ふだん」を削除しました。
今日は、もうこれで限界です。
決して優秀な文章ではないですが、今の私の説明力と娘の作文力ではこれが限界なので、今日の読書感想文は終了です。
おつかれさまでした。(投げやり)
私は、「ぼくはくまですよ」を読みました。
くまがとうみんしていると、人間たちが工場をたてていました。
とうみんから目をさますと、工場がたっていました。
くまが、社長に「ぼくはくまですよ」と言いました。
社長が、「くまは、動物園か、サーカスにいるものなのですよ。」と言いました。
人間はくまのことを人間と思っていました。
動物は耳が上にあるのに社長は、きづかなかったところが、ふしぎだなと思いました。
もう無理だと諦めかけたけど、なんとか書き上げることができました。
さすがに本人には言わないですが、小3の作文にしてはレベルが低いのではないかと不安になります。
他の子の作品と比べてしまうと、あまりにも出来が悪すぎて……。
こんなんで、いつかはまともな文章を書ける日が来るのでしょうか。